築98年の古民家を活用していただきたいです。
伝統構法と在来工法が混ざった建物になります。
●外観を目視した限り(東・南)外壁仕上げモルタル部にクラックが見られます。また、桁受け部の外壁クラックにより雨漏れの可能性有り。
●増築部の床水平に関して南側増築部は2/1000、⻄側増築部は1.5/1000で壁は1.6/1000と軽微である。地震後に発生したかどうかは判断できません。
●正面玄関奥のホールにある柱が南側に19/1000倒れており、地震後に発生したものと思われる。また、同室の床に沈みが見られるが、束を修復すれば問題ないと思われます。
●古⺠家部分の床水平は全体的には問題ないと思われるが、枠の内側部分の床水平は3/1000〜6/1000である。また、a部の柱が周りより20mm程下がっているので、ジャッキアップが必要と思われます。
●古⺠家部分の柱垂直が南側に5.5/1000〜19/1000傾いている。特にワクの内部分は12.5/1000と他柱よりも傾いています。
●キッチンと洋室2の雨漏れが甚大でありカビ等や腐食が見られる事から早急な措置が必要であると思われます。
●修繕は可能と思われるが、母屋全体に壁(耐力壁)が少ないので耐震補修を実施した方が良いと思われます。