福岡県八女市 Hさんご一家

ご主人 Hさん(47歳)

奥様  Mさん(47歳)

お子様 長女(15歳 高校1年生)

    次女(8歳 小学3年生)

 

福岡県の南西部に位置する、八女市。人口約六万七千人、ホタルと八女茶のまちです。

そんな八女市にある明治元年に建てられた古民家。この古民家に暮らし、こだわりの無農薬の野菜を作るHさんにお話を伺いました。

 

[wc_highlight color=”blue”]古民家暮らしのきっかけ[/wc_highlight]

神奈川県で会社勤めをされていたHさん。仕事の息抜きにと、家庭菜園で野菜を育てていました。食べてみると、美味しい!Hさんは、自分で作った野菜を多くの方に食べてほしいと思うようになりました。

そして、同じく農業をしたいという夢を持つ女性Mさんと、運命とも言える出逢いを果たします。

そこから全てが始まりました。

 

[wc_highlight color=”blue”]草刈りからのスタート[/wc_highlight] [wc_row][wc_column size=”two-third” position=”first”]

現在はHさんのご実家にほど近い、福岡県八女市上陽町にご家族四人でお住まいです。

農業を始めた当初は何も解らず、荒廃した土地を借り受け、とりあえずホームセンターで鍬を買って草刈りからの出発。生活するため、アルバイトをする日々でした。

しかし、二人の夢だった農業を始めた嬉しさに、苦にはならなかったと言われます。

そして、二人の子どもにも恵まれました。将来がどうなるだろうかという不安より、家族においしい野菜を食べさせたいという気持ちが強かったとHさんは言います。

購入した古民家はかなり手入れが必要な状態でしたが、天井の張り替えなどの修理も、自分たちでクリアしたと得意げでした。

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[wc_highlight color=”blue”]無農薬野菜[/wc_highlight] [wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”]

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Hさんは五年前から、無農薬野菜の栽培を始めました。

仕事として農業をするなら、一種類の作物を大量に作る方が効率が良いものです。しかしHさんが目標としていたのは、自給自足。米・じゃがいも・たまねぎ・にんじん・スイートコーンなど二十種類以上もの野菜を作っています。

飲 食店では多くの種類の野菜が必要ですが、これだけの種類があれば〝Hさんブランド〟で季節の無農薬野菜を揃えることができます。Hさんはその野菜を持っ て、売り先をどんどん開拓していきました。現在では近くのレストランや病院の契約農場として、規模を拡大しより一層頑張っています。

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[wc_highlight color=”blue”]現在の暮らし[/wc_highlight]

この地を離れることは全く考えておらず、子どもたちにとってもここでの暮らしはのびのびして良いと言われます。

「経済的には決して楽ではありませんが、都会暮らしでは味わえない人と人のつながりがあり、環境もいいので、ここでずっと暮らしたいです。十五歳の長女は野菜を使ったレシピを自分で考え、八歳の次女は畑を手伝ってくれます。団らんの時にも、野菜の話をたくさんしますよ」畑のおかげで、お金が無くても食べるものはたくさんあるよ、と笑います。

 

明るい奥様と子どもたち、大好きな畑に囲まれた古民家暮らしに、Hさんの瞳は輝いていました。