156年という築年数ではあるが、所有者よる月に数回の手入れが行き届き、良い状態である。初期の頃は診療所であったとのことから、間取りやそれに伴う家具など、当時の人々の営みが想像できるようであった。また地元八女市の巨匠であり親族の、画家田崎廣助氏の絵画が数点所蔵されており、文化的構造物としての見解もできるのではないだろうか。
状態としては、建具の狂いもなく、構造材もしっかりしています。しかし、屋根より漏水していることからの腐れ、劣化が見られる箇所があり、また風呂、トイレの水回りも改修が必要です。その他の状態が良いことからも、少しでも早い改修をおすすめします。ぜひ耐震診断、床下インスペクション調査結果を元に改修を行い、家屋の存続を期待する。
入母屋の妻部に粋な鏝絵が施されています。経年の剥がれが見られ、屋根の補修も必要なため、傷みが進む前に想いを継いでいただける方を求めます。