福岡市と佐賀県の境界付近、佐賀市三瀬村にある自然に囲まれた古民家です。
内外装ともに修繕やリフォームが行われておりますが、築110年以上で風格を随所に感じる良い古民家です。
数年間、テナントとして利用されており、内装の一部を厨房へ改修しています。茅葺屋根裏や柱や梁などの構造体は欠損してなく建築当初のまま残っている。茅葺の屋根には葺き替えではないが鉄板を張り足しており、また定期的に塗装のメンテナンスを行っているため雨漏りなどは見られません。外壁についても定期メンテナンスをしており通風を考えて窓の取り替えや間仕切り壁はほとんどなく建物を良い状態で保つ造りとなっている。お庭には池があり夏は涼しい風が室内に入ってくる工夫も施され、離れの建物で囲うように配置になっており、ゆったりとした敷地の使い方なども大変魅力がある。これから利用される際は一度構造体をしっかりと把握するとまだまだ長く使える良い佇まいです。また地域の歴史も読み解きながら景観も考えた維持・メンテナンスを行うとさらに魅力ある建築物になると思います。末永く地域の宝を守っていただければ幸いです。