上戸沢宿内に位置するこの場所は七ヶ宿街道の宿場町として栄えた集落で、仙台藩と福島藩領の藩境に隣接していた為、番所や検断屋敷が設けられ、足軽などがその任にあたっていました。持ち主は地元の上戸沢集落在住のご夫婦に手入れをお願いしており極端な傷みは無く、よくお手入れされており敷地や周囲環境との位置関係は問題はないとも思われます。ただ屋根に関しては早急な茅葺き屋根の対策を提案いたします。現況は雨漏れは目視できませんが出来れば現況の茅撤去し他の防水性の高い屋根仕様に葺き替えて施した方が建物の劣化は少なくなると思われことをお勧めします。
 また、再生として活用する場合は最低リフォーム額として屋根の修繕が主な内訳ですがそれと同軸で重要な要素として耐震性の確保だと思われ当協会での次段階における診断・耐震改修に掛かる費用の算出だと思われます。当協会の”伝統構法による耐震補強工事”は”一般的な耐震改修”の1/2以下の費用で施工提供され、伝統構法の理にかなった耐震補強工事が可能で事業計画の面でもフラット35リノベ(土地とも対象)が当協会の会員のみ可能となっております。当主が継承される場合や売買にて購入なさった方も日本特有の風情を持つこの本格和風住宅を担保価値(耐震性)のある資産としても後世に残して行けるように我々も応援していきたいものです。


外景の庭に点在している樹木や池々や上戸沢河川が静寂と自然との一体感を感じる物件です。