立地条件・環境も良く、道路に直に面しており、人が立ち寄りやすい雰囲気のある古民家です。(地域の方々のお話によると戦後、この集落の中心商店で、テレビが初めてこの地域に来たのもこちらの商店で、多くの人たちでにぎわったご縁の良い古民家です。)床下基礎、柱、母屋等の構造躯体に著しい腐食や劣化は見受けられませんでした。
総合的に診て比較的良好なコンディションを保っています。屋根は劣化した茅葺きの上に板金を被せており、雨水の浸入を防いでいます。室内から見渡せる屋根裏の木組み技術は素晴らしく、ただの屋根構造物ではなく、視覚的な景観としてとても美しい風情を醸し出しています。間口が広く、沢山の人が集い、新しいコミュニケーションが生まれそうな予感を感じさせてくれる建物です。


茅葺古民家平面図