今回鑑定させて頂いた建物は、構造体にはしっかりとした材料を使って建築されており、また建具などの室礼も当時のもので素敵な佇まいです。
【外部】屋根と軒天の外部部分に経年劣化が見受けられ雨漏りの箇所があり、早急に手入れをすることをお勧めいたいします。また外壁部分では漆喰と土壁が剥がれているところがあり、雨が侵入しているところもあります。周辺環境としては旧住宅地域ではあるが敷地が広くゆったりとした環境です。また敷地の南側と北側に庭があり、室内からの借景としても考えられた作りであり、夏は太陽の光を避け北側庭を縁側から鑑賞し、冬は南側庭を鑑賞することができる遊び心のある工夫が施されています。
【内部】柱や梁、建具や床板など手入れが行き届いているため非常に良好な状態です。
柱の傾きもほとんどない状態です。2018年3月まで利用されていた為良い状態が保てております。畳間の畳は現在ないですが、部屋番号5の下地下には断熱材を根太厚分挟み込み現代でも住みよい工事をされています。その他の下地も同じようにすることで、床冷えも抑えれ不十なく住むことが可能です。


1枚目は既存平面図。2枚目は敷地図及び利用イメージプランニング