※社会公共性高くお使い頂ける方を選定中です。

琵琶湖北部に位置する滋賀・長浜の月出地域。半島に囲まれた「琵琶湖の奥座敷」と呼ばれる閑静な集落の湖畔に、明治期創建の元郵便局の古民家がたたずんでいる。
古民家から琵琶湖までわずか二十歩。長浜城や米原市も一望できる。
先代の家主は月出地域の中心的人物で、地元の日吉神社の鳥居を寄進したことでも知られている。ご子息らも自立し、空き家となって約十年。母屋・蔵ともに最高級の材とすぐれた職人技を用いて建てられており、空き家にしておくのはもったないと古民家再生協会滋賀支部に依頼があり、空き家バンクにも登録された。
滋賀支部は「まさしく〝近江古民家〞といえる見事な造りで、地域に一軒あるかないかという貴重な古民家です。また、湖畔でありながら山に囲まれているという県内でも珍しい立地で、土地・建物(材)ともに、何物にも代え難い価値があると考えています」と語る。
腐朽対策は必要だが構造材は高品質で修復して未来に継ぐことが可能。地域振興に寄与する事業に活用してほしい。

大家族で食事をした台所は、建具も含め当時のまま残されている。近江古民家の特徴である丸太組み構造で豪雪にも耐える強靭な組手。大黒柱・差し鴨居はすべて最高級のケヤキ材。