山形市の西部山沿いに位置するこの柏倉地区にも数多くの古民家が点在しています。今回鑑定しました古民家もその一つです。道路からこの住家を眺めますと門を含め、高樹木に囲まれた中にひっそりと佇んでいるといった感じです。かつては茅葺きだった屋根は風格あるトタン屋根に改修されています。玄関から入ると、昔は土間だったと思われる板の間が存在します。間取りは続き和室の外周に広縁がある古民家らしい造りになっています。水廻りは後に改修されました。中二階が存在し、かつては盛んだった養蚕部屋の名残かと思われます。全体的に部屋数が多いので、幅広い使い方が出来るでしょう。また、庭もすこし手をかければ、広縁からは四季折々の素晴らしい景観を眺めることができることではないかと思います。