築160年と推定される母屋から渡り廊下で繋がった東棟は、築120年を越した今でも「新座敷」と呼ばれる威風ある建物です。文政期頃より製蝋業、酒造業、また郡内最初の私立銀行を設立するなど時代の流れと共に営んだ商家兼大地主であり、地方名望家の、今回は東棟に関する鑑定調査を行いました。
一段高くなった奥座敷の造り、材料、手の入りようは、高層客を招くために建てられたものであることが分かります。特別な客のみ通すことが許され、ひとたび雨が降れば急ぎ戸締りを気遣い厳格に管理されたと家人の思い出にあるほど、今も尚美しく保たれています。120年が過ぎても狂いなく、丁寧な職人の技術と小石原の巨大な行者杉を使い建てられたと語り継がれている座敷は、歴史・文化ともに次の世代へ残して行くべき貴重な古民家です。
ギャラリーや冠婚葬祭などに適しています。


天井板の圧巻。職人技術の細やかさ、狂いのない正確さは唸ります。
母屋の東棟に当たる離れ。水回りはなく、トイレの改修工事が必要です。