当物件は北前船主の右近家の分家である右近良助家です。
門、蔵、主屋が残り、北前船主の館の雰囲気をよく残しています。
柱梁は欅の太い材料を使用し、シンプルではありますが茶室もあります。
囲炉裏のある板の間は吹き抜けがあり、太い梁が何本も交差しています。
立派な庭園も現存しています。
3連の蔵が建っていますが、中央の蔵は後から2棟の蔵をつなぐように増築されました。
国の有形登録文化財の価値は十分にあり、景観としても重要です。
傷みは少なく、保存活用を目指すべき建物です。

建物標準評価額は
主屋:7,968,120円
長屋門:1,185,570円
蔵:3,919,200円
です。


構造の主体部材は移築使用可能と思われます。屋根垂木等、二次部材に関しては使用不可と思われます。また、屋根・外壁・外部建具の劣化損傷が激しく改修が必要です。
長屋門については、外部よろい板はやり直しているような感じがあります。大きな破損はなく、状態は良いが経年劣化があり、再使用出来る状態ではないといえます。柱材は杉を使用しています。外部に面している材に一部シロアリの被害がみられる箇所がありますが、ほとんどの材は再使用可能です。小屋組は一部ひび割れ部分はありますが棟木、梁、桁ともに状態は良いので再使用可能です。瓦は欠けが多くみられ再使用は不可能ですが、右近家のお印のような文様があるので、インテリアとして再使用が可能です。シャワー室に改築されている部分がありますが構造部分には影響がないと思われます。基礎は笏谷石なので、加工して壁面装飾などで再使用出来るのではと思います。門扉部分はやり直しをしていると思うので十分再使用は可能です。